2016年10月22日

【宿プロデュース:考】 これからの金融機関との付き合い方

金融庁は21日、今後の重点施策を示す「金融行政方針」を発表した。不良債権の処理を最重視してきたこれまでの姿勢を転換し、銀行に企業の将来性をみて貸し出しを増やすよう促す考えを明確にした。
だそうです。

銀行には土地などの担保や保証に頼ってきた融資姿勢の見直しを迫り、銀行が目利きの力を高めて将来性のある事業への融資を増やすよう求めた。
だそうです。

★分かりやすく記事が紹介されているサイト★
http://pull-up.hatenablog.com/entry/2016/10/22/152903

無理ですよね。
私がこれまで宿の方と一緒に中期経営改善計画や毎月の試算表の提出、融資交渉などで地銀、信金、信組、メガバンクなど色々な金融機関の方々と面してきましたが、会社の将来性を目利きできる人なんているわけないでしょ。ですね。
そもそもそれが出来るのであれば、もっと日本は活性化していたはずですし、バブル後の失われた20年はありませんでしたよね。(最初にある企業の将来性を判断するのは私たちのような専門家なら出来るでしょう)

「担保をしっかり取って、貸し倒れしないように締め付けて、いざとなったら投げる。」それが日本の金融機関です。金融機関がそうしようと思っているのではなく、金融政策上そうなっているのかもしれませんが、現実そうですよね。

私が関わる宿の多くが過剰融資を受けていて、債務の返済に窮する場合が7、8割です。宿泊業という業種的に装置産業なのでそれはやむを得ないとみんな言いますし、20年、30年の返済期間が設定されるのも当然と言います。しかし、その20年で世の中がどれだけ変わるか予想する人は借りる側にも貸す側にもいません。誰も見えない将来に宿の方は人生をかけるのです。あほみたいな商売ですよね。だって、東京オリンピック、東京オリンピックってみんな騒いでいますけど、その時の日本の株価ってどうなっているか分かりますか?オリンピック後の賑わいってどうなっているんでしょうか?4年後も予想できないのに、20年後なんて分かりませんよ。それなのに土地も建物も自分の人生もかけてハンコを押す、、、おかしいですよね。

そうなんです。おかしいのです。

時代は変わりました。

そうしてハンコを押した旅館ホテルの廃業(またはもうすぐ廃業)案件がたくさんありますので、既存の建物を自己資金の範囲で整備し直して新規開業したほうがよほど儲かります。
少なくともケ○の毛も抜かれるような回収はされないでしょう。

当社がこれまで広く見てきた感想と私の意見としては、一言「借りるな!」です。
これからの金融機関との付き合い方は、「借りない」ことが大事になってきます。これだけ不良債権の圧縮をしても潰れることのない銀行経営が出来るのは、もちろん政府の支援があることも言えますが、根本的に貸した側が損する仕組みになっておらず、借りた側がすべてのリスクを負うという仕組みがあるからです。

借りた瞬間から日本では首根っこを金融機関が握ってしまいコントロールされてしまいますし、なんらかのアクシデントで返済が難しくなった時に経営者の判断能力が著しく下がります。そうなると集客や経営の安定ががままならず下降線をたどってしまうのです。

その為にも自己資金が貯まるように、お客さんをたくさん集めて、単価をアップし、コストを削減して、利益を増やすことが当社の役割です。そうして借金は早めに完済し、新たな借り入れに頼らない経営体制を構築します。

いかがでしょうか。これからの金融機関との付き合い方分かりましたか?

そんなことあり得ないとお思いかもしれませんが、当社でサポートした宿で苦しい返済から抜けて倍のスピードで完済し、借入することなく施設改修を行った宿は何軒もあります。やるべきことをきちんとやり続ければ、旅館ホテルは儲かりますよ!
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posted by bantomoskyline at 23:59 | TrackBack(0) | 【旅館再生:考】
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