前回の、
では、
写真のストーリー性を導く手法などを具体的に示してみましたが、
今回は、
トリミングです。

トリミングと聞いて、上の写真を思い浮かべる人は相当な上級者です。
上の写真を思い浮かばなくても安心してください。
今回覚えればいいのです。
では、今回は実例を使って
トリミングを学んでみましょう。
下の写真は、夏休みの子供向けプール遊具をHPで紹介するために
撮影した写真です。
(ちょうどタイムリーですね!)

(クリックで拡大します)
カメラの設定で横縦サイズは決まってきますが、大体こんな感じになると思います。
多くのケースで見受けられるのが、
このままアップされているケースです。
残念ながらこのサイズの写真では、お子さんに興味を持ってもらいたいプール遊具は
小さすぎてよく見えません。
そこで
トリミング が必要になってくるのです!
では、やってみましょう。

上記写真は
横幅を23%削ってみました。
どうでしょう?悪くありませんね。良さそうです。
でも、練習ですのでもう少しイジってみましょう。

上記写真は上端を30%削ってみました。
これですと、なにか
狭苦しさを感じますね。
このように
対象物の上側は、ある程度のスペースが無いと
下側にスペースがあっても狭苦しく感じさせてしまいます。
-thumbnail2.jpg)
上記写真は
下端を16%削ってみました。
これですと狭さは感じませんが、
対象物に焦点が当たっていない感じがします。
このように上端と下端のトリミングは、それぞれ効果が変わります。
-thumbnail2.jpg)
上記写真は
上端下端を計26%削ってみました。
これはこれでまとまり感が出ています。
遊具にフォーカスされた良い写真に感じます。
-thumbnail2.jpg)
上記写真は
上端下端を計18%削った場合です。
屋根のひさしが右上に見えるのは分かりますでしょうか?
26%のものに比べて、
遊具だけでなく
遊具で遊ぶ場所の雰囲気が感じられます。
-thumbnail2.jpg)
上記写真は、
横幅を+5%上端下端を53%削った場合です。
遊具をフォーカスしていますが、
遊具を並べているだけ感が出てしまい
屋外でも、屋内でもどちらでも良いような写真になってしまっています。

では、上記写真はいかがでしょうか。
これも良さそうな感じがしませんか?
下端は少々思い切って削ってしまい、遊具を囲むように下向きのコの字型に
スペースを作っています。
この写真のポイントは、
お子様だけではなく
保護者の方までも意識したトリミングに
なっているところです。

上記の様に、お子様がプールで遊んでいる時に、保護者の方が
『安心してプールサイドの足湯で休めるんだ』という意識付けが出来ます。
そして、左の
プール水面が見えることで
プール感の演出。
写真下部の
地面はプールサイドエリアの
広さを演出。
写真上部の
深緑生い茂る緑は、
豊かな自然感を演出します。
このようにトリミングの具合によって、同じ写真でも
全く異なる風情や演出をお客様に感じさせることができます。
どうでしょう、すこしは役に立ちましたか?
あと最後に忘れてはいけない大大大基本の
センタリングです。

『どこか決まらない写真だなーー』と思われる写真は
まずここを疑った方が良いです。
上記の写真が、『なんとなくすんなりしてる』のは、
キリンの眉間に
センタリングされているからです。
これがずれるとどうなるか。
こうなります。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

上記の写真は、左側が少し広くて違和感を感じるのではありません。
キリンの眉間(アイライン)が
1〜2%右にずれているのです。
それが
違和感を感じさせます。
もし違和感を感じない方は3枚上の写真と見比べてください。
どうですか?感じられますか?
それでも感じない方は、美術館を2、3館はしごして下さい。
写真の違和感は、実はページからの流出原因の上位に位置します。
最初にお見せした『ワンちゃんのトリミング』の意味が分かりましたか?
トリミングは、余計な部分を切り取って
写真本来の美しい姿に戻すテクニック
なのです。
『こんな事まで考える暇ないよ』とお思いの方は、
それはそれでOKです!
でもこの小さい事の積み重ねが
誰にも負けない宿創りの
一端です。
重ねて申し上げます、
一端です!
あなたも今日からカリスマ美容師!
さあ 練習 練習!
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posted by bantomoskyline at 02:50
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